椿本チエインが発表した2007年4 - 12月期連結決算は、当期純利益が前年同期比95.3%増の73億500万円と、大幅増益となった。
売上高は同6.5%増の1200億6200万円と増収だった。
チェーン事業は、工作機械、自動車、鉄鋼などの業界向けを中心に、新形RSローラチェーン「G7」をはじめとするドライブチェーン、小形コンベヤチェーン、大形コンベヤチェーンなどの売上が好調に推移した。
自動車部品事業は、引き続きタイミングチェーンドライブシステムが好調で、国内自動車メーカー向けの納入が堅調に推移したことに加え、世界5極生産体制のもと、北米、欧州、中国、タイなどの海外各拠点も好調を維持した。
国内向けの工作機械業界、自動車業界などが好調を持続し、海外市場では原油価格の高騰や米国景気の動向などの不安材料はあったものの、全体的に堅調に推移した。ただ、マテハン事業は売上高が自動車業界向けの大口案件が一巡したことなどから減収となった。
収益面では、パワトラ事業部門の増収やマテハン事業部門で前年度に発生した北米子会社での自動車メーカー向け塗装ライン搬送システムの追加工事費用が無かったことから、営業利益は同42.4%増の137億900万円、経常利益は同45.5%増の130億8500万円だった。
通期業績見通しは前回発表したものを据え置いた。