トヨタ自動車は、乗員の快適さを追求し、アレルギーの原因となる可能性があるダニアレルゲンの活動を抑制する抗ダニアレルゲン加工をシート表皮に施した自動車用シートを世界で初めて開発した。近く発売予定の新型車に採用する。
アレルギーの原因となる可能性があるダニアレルゲンは、車外から衣類に付着して車室内に持ち込まれ、シート表皮に多く存在する。
新開発の抗ダニアレルゲン加工シート表皮は、シートの風合いや色の変化に影響を及ぼすことなく、シート表皮に塗布した抗アレルゲン剤がダニアレルゲンを包み込み、シートに付着しているダニアレルゲンの活動を抑制する。これにより、抗アレルゲン剤を塗布していないシート表皮に比べ、ダニアレルゲンの活動を約98%抑えるとともに、抑制効果を長期間持続することを可能と、している。
トヨタは今後も、快適な車室内環境の実現を追求する技術開発に積極的に取り組んでいく方針だ。