「中国は今すごい勢いでいて、北京オリンピックまではそれが続くと思う。しかしその後は伸び悩むだろう」。スズキの鈴木修会長は好調が続く中国経済についてこう話す。
その根拠になっているのが“ポスト・オリンピック不況”だ。「どの国も1 - 2年不景気が続いた」と鈴木会長。
日本も昭和39年(1964年)の東京オリンピック後、“40年不況(証券不況)”を経験した。このときは、それまでの不況のように金融政策の緩和によっては改善せず、政府は戦後はじめて建設国債の発行に踏み切った。
しかし、中国政府高官は「中国だけは例外で、不況になることはない」と、ことあるごとに強調している。
会社経営歴30年を誇る鈴木会長と中国政府高官の見方のどちらが正しいか、しばらく様子を見る必要がありそうだ。