日立建機は、超大型油圧ショベルをモデルチェンジして発売すると発表した。
第1弾として、『EX1900-6』、『EX2500-6』、『EX3600-6』超大型油圧ショベル(エンジン式)と『EX5500E-6』超大型油圧ショベル(電動モータ式)の計4機種を22日から発売する。また、『EX5500-6』(エンジン式)は、7月1日に発売開始する。
今回のモデルチェンジは、EPA(米国環境保護局)排ガス2次規制に対応したカミンズ新型エンジンを搭載するなどして、新たにEX-6型シリーズとして市場投入するもの。
石炭鉱山などでは、鉱山に隣接する石炭火力発電所から供給される電力を利用する超大型電動式ショベルの需要が拡大しているため、電動モータ式のEX5500E-6を開発した。
電動式ショベルはディーゼルエンジンの代わりに電動モータを搭載し、車体外部から電力供給を受けて稼働するもの。エンジン式では出力低下が生じる高地や軽油の品質が悪い地域、極寒冷地など十分な性能を発揮することが難しい地域でも、電動式であれば安定した稼働が可能。運転操作性が良く、ランニングコストが低いので、ロープ式電気ショベルの給電設備をそのまま使える鉱山や、低コストの電力が得られる新規鉱山などでの需要が見込まれる。
同社では、今後EX2500E-6、EX3600E-6電動式油圧ショベルを開発し、シリーズの充実化を図っていく計画。
販売目標は、4機種合計で、国内外合わせ年間190台を見込んでいる。