「売り上げは伸びているが、収益的に非常に厳しくなっています」。16日に開幕した「ネプコン ワールド ジャパン」に出展している新神戸電機の関係者はこうこぼす。
同社は売上高の約半分が自動車関連製品で、そのうち約3分の2を自動車用バッテリーが占めている。しかし、その原材料である鉛が「4 - 5倍も値上がりしている」そうだ。
そのため、同社ではこれまで4回値上げをしたが、原材料の値上げ分を100%転嫁できていない。「自動車メーカー向けは赤字で、市販品でなんとかその赤字を取り戻している状態です」と同社関係者は現状を説明する。
出展しているほかの企業の関係者も、今の原材料高騰を嘆いており、これから企業の業績が急速に悪化する可能性も出てきている。