ついに10代目へと進化した三菱『ランサーエボリューション』。ベースボディも4世代目にフルモデルチェンジされ性能面は大幅に進化しているが、その方向性は今までのランサーエボリューションとは少し違ったものになっているようだ。
ランサーエボリューションXの開発責任者を務めた商品企画本部、藤井啓史さんは「ランエボXを開発するにあたり主に注力した点は、機能美を追求した内外装や基本性能向上による走りの進化、そして意のままに操れる高性能です」
「とくに3番目の意のままに操れる高性能については、2ペダルのツインクラッチSSTを新たに採用したり、4WDの性能をさらに進化させたS-AWDシステムを搭載することにより、幅広いユーザーにランエボの走りの楽しさが味わえるようになったと思います」とコメント。
事実、今までのランエボはWRCのベースマシンというイメージがあり、多少マニアックなテイストが強かった。だが、ランエボXはベースモデルが『ギャランフォルティス』に変わり、エクステリアの印象もランエボ独特の迫力を残しながら、洗練された雰囲気を手に入れている。
先の藤井さんのコメントにあるように、AT専用免許でも運転可能なツインクラッチSSTがラインアップされたことで、ユーザーの裾野は大きく広がっている。
当然、走りの性能に関してもキッチリと進化しているので、ランサーエボリューションXは、今までランエボに乗っていた人から、ランエボに興味はあったものの手を出せなかった人にも訴求力があるクルマに仕上がっている。