ホンダの近藤広一副社長は19日の年末会見で、08年の米国市場について聞かれ、「1590万 - 1600万台を前提に考えている」と答えた。
米国市場はサブプライムローン問題やガソリンの高止まりから自動車販売が大きく落ち込むのではないかという懸念が出ている。一部の予想では1550万台という数字も出ている。
しかし、近藤副社長は「特別大きな変化があるという実感はもっていない」という。州によって販売状況がまだら模様とのことだ。
1 - 9月の販売状況を見ても、カリフォルニア州の全体の市場が10.9%減に対し、ホンダは7%弱の減、フロリダ州は全体が12%減なのに対し、ホンダは逆に4 - 5%増。またニュージャージー州などのノースイースト地区やテキサス州では全体市場が伸びているという。
「いろいろの見方が出ているが、08年の米国市場が1550万台という数字になるとは予想していない」と近藤副社長。その中でホンダは159万台(前年比3%増)の販売を目指す。