ホンダが10月18日に発表したスモールカーの新型『フィット』。カラーのテーマにもなっている“輝き感”はシートのファブリックにも表れている。
カラーを主に担当した、本田技術研究所四輪開発センターデザイン開発室の鬼塚真樹さんは、「ファブリックの四角いドットに光が集まると、“キラリ”と輝くようにしました。時間によって豊かな表情を持っていると思います」と、言う。確かに、プリントされているという「ヒートエンボス(ドット)」は、明暗がしっかり出ていた。
インテリアトリムは、ドライバーが運転に集中できるように、大部分をブラックアウトさせてある。「引き立たせたいドライバー周りと、そうでないエリアをはっきり区別しました」と鬼塚さんは言う。
「インテリアカラーがダーク系に偏っているのでは?」という問いに、「特にモデル導入時としては、コンセプトに忠実なラインナップに絞っています」(同)と、答える。
フィットが、男性にも好評だということ、ファーストカーとして使われる側面を大事にして開発されたことが垣間見られた。