トヨタ自動車は4日、「トヨタ環境活動助成プログラム」の2007年度助成対象として27件のプロジェクトを発表した。今年度の助成総額は約1億6000万円。助成プログラム開始以来、8年間の支援累計は世界42か国140件で約14億円となる。
プログラムは、トヨタが1999年に「グローバル500賞」を受賞したことを記念して開始したもので、環境学習や環境技術分野で実践的なプロジェクトを推進するNPOなど民間非営利団体・グループの活動を支援するもの。支援は助成金額などに制約のない一般枠と、助成額に上限のある小規模枠で構成する。
今回4 - 6月の募集期間中に、一般枠で373件、小規模枠は地域に根ざした草の根活動など157件の合計530件の申請があった。
選考では、国内外の有識者で構成する選考委員会が審議し、目的の妥当性、将来への発展性、助成の必要性、地域特性への考慮等の観点から対象プロジェクトを決定した。今後、それぞれの活動を、一般枠は最長3年間、小規模枠は2年間支援する。
また同日、愛知県豊田市で2007年度の助成団体の発表およびこれまでの活動成果の報告会を実施した。選考委員会の中村桂子委員長から今年度の助成対象となる国内NPO15団体に対し助成決定証を授与した。
さらに過去の国内助成団体のうち、4団体がプロジェクトの成果を発表したほか、会場に隣接する「トヨタの森」を見学するなど、NPO団体同士の情報の共有と相互交流を図った。