富士重工業は、東京ビッグサイトで開催の「2007国際ロボット展」にエレベータ連動ビル清掃ロボットシステムを展示、同社関係者は「最近はセキュリティのことを考えて、マンションからも清掃ロボットの受注があります」と話す。
富士重工は、従来人手に頼っていたビルなどの清掃を、清掃ロボットがエレベータに自動乗降し、各フロアを移動しながら清掃を行う最先端の無人清掃ロボットシステムを開発。現在、住友商事と一緒にオフィスビルなどへ売り込みを図っている。すでに六本木ヒルズや晴海トリトンスクエアなど複数のビルで活躍中だ。
「夜間ビルの電気が消えていても掃除ができるので、省エネにも役立ちます」と同社関係者は話し、警備機能を加えれば、巡回警備コストの削減も図れるという。そのため、防犯の観点からマンション業者が同社の清掃ロボットに注目しているわけだ。
「全くの受注生産で1台600万 - 800万円ほどになりますが、人を雇っても人件費がかかりますからね。それに人が掃除するとなると、電気が消えていては清掃ができないでしょう」と富士重工関係者。
目下の課題は清掃ロボットの音が大きいことで、「現在、音が静かなものを開発している」(同)ところだ。