2日夜、千葉県成田市内の市道を走行していた乗用車が前走車を追い越そうと対向車線側に進入。対向車線を順走してきた別の乗用車と正面衝突した。この事故で逸脱側のクルマに乗っていた5人が死傷、順走側のクルマに乗っていた2人も重軽傷を負っている。
千葉県警・成田署によると、事故が起きたのは2日の午後7時55分ごろ。成田市赤荻付近の県道を走行していた18歳少年の運転する乗用車が前走車を追い越そうと、高速度で対向車線側に進入。直後に制御困難となり、対向車線を順走していた32歳女性が運転する乗用車と正面衝突した。
双方のクルマは中破。逸脱側のクルマの後部座席にシートベルト未着用で乗っていた17-18歳の男性3人が頭や首の骨を折って死亡、運転していた少年と、助手席に同乗していた18歳の男性が打撲などの軽傷を負った。また、順走側のクルマを運転していた女性が内臓破裂などで重体、助手席に同乗していた52歳の男性が軽傷を負い、いずれも近くの病院に収容されている。
現場は片側1車線で、見通しの悪いカーブ。逸脱側のクルマを運転していた少年は今年8月に免許を取得したばかり。警察では自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞いているが、調べに対しては「100km/h程度の速度で追い抜きを掛けたらコントロールできなくなった」などと話しているという。