三菱化学、リチウムイオン二次電池用電解液の生産能力増強

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三菱化学、リチウムイオン二次電池用電解液の生産能力増強
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三菱化学はこのほど、四日市事業所内で進めていたリチウムイオン二次電池用電解液(商品名『ソルライト』)の生産能力増強工事を完了した。

リチウムイオン二次電池は近年、携帯電話やノートパソコンなど携帯用小型電子機器の急速な普及に伴い、重要が大きく伸びている。今後は、ハイブリッド車や電気自動車向けにも期待されている。

そのため、三菱化学ではリチウムイオン二次電池を搭載するハイブリッド車や電気自動車向けの需要に対応するため、四日市事業所において本格量産化への第一弾として、今回年産2000万トン規模の製造設備を増強した。

三菱化学は今年4月に自動車関連事業推進センターを発足させるなど自動車関連ビジネスに力を入れている。同センター長の新國時生常務執行役員は「総合化学会社は機械屋や電子屋と違い、無機材料、有機材料と分子レベルで勝負ができる。それがうちの強味である」と話している。

今回の電解液の製造設備増強で電池材料ビジネスの拡大を図っていくことはもちろんのこと、持ち前の研究開発力を生かしてさらなる高機能化に向けた開発を進めていく予定だ。

《山田清志》

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