フォーミュラ・ニッポンの2007年第8戦は、20日・21日に栃木県ツインリンクもてぎにて開催された。小暮卓史(PIAA NAKAJIMA・32号車)が前戦に続いて優勝、今シーズン3勝目を挙げた。またツインリンクもてぎに関しては、春先の第3戦に続いての2連勝となった。
これにより、小暮はポイントランキングで41点の同点ながら優勝数の差で松田次生(mobilecast TEAM IMPUL・2号車)を抜いて2位に浮上。ランキングトップの前年覇者ブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL・1号車)に4点差にまで詰め寄った。王座獲得の可能性があるのは、トレルイエ、小暮、松田の3人に絞られている。
予選は前戦に続いて小暮がポールを奪取。僚友のロイック・デュバルも2位に入り、PIAA NAKAJIMA勢がフロントローを独占した。決勝でも小暮がスタートを無難に決め、ホールショットを奪う。しかし、デュバルはクラッチミートに失敗して5位に沈み、小暮に続いたのは予選5位スタートのトレルイエだった。
小暮は第3戦と同様に、軽めの燃料でマージンを稼ぐ作戦。燃料を重めに積んでペースの上がらないトレルイエを突き放していく。そこへ、順位を落としていたデュバルが迫り、7周目の90度コーナーでトレルイエをパス。PIAA NAKAJIMAの1-2体制を取り戻した。
20周を過ぎた辺りからピットインするマシンが出始める。トップで逃げる2台は、まずデュバルが25周目終了時に飛び込む。小暮は28周目に入り、4番手で復帰。その時点のトップはトレルイエで、2位に立川祐路(TEAM CERUMO・11号車)、3位に松田。小暮は34周目の1コーナーで松田をパスして3位に浮上すると、立川、トレルイエの順でピットインしたため、自動的にトップに返り咲き、ゴール。デュバルもそれに続いていたため、04年開幕戦以来のPIAA NAKAJIMA1-2フィニッシュとなった。
今シーズン最終戦となる次戦は、11月17日・18日に鈴鹿サーキットで開催。