東芝と加賀東芝エレクトロニクスは15日、石川県能海市の加賀東芝敷地内に建設した新製造棟の開所式を実施した。
新棟は、携帯電話やPCなどデジタル機器向けのパワー半導体の製造棟で、今年5月に竣工、加賀東芝初となる200ミリウェハ対応ラインを本格稼動する。
新棟向け設備投資額は、2010年度までに建設費と製造設備費の合計で約550億円の計画で、今後月産6万枚まで段階的に能力を拡充し、市場動向に応じてさらなる拡大を検討する。
パワー半導体は、携帯デジタル機器やハイブリッド自動車など特に電力使用効率が重視される分野を中心に、電源部分などで電流制御や電圧変換を担う重要部品として需要が拡大している。
東芝は、今回の加賀東芝新棟を活用してさらに事業を強化し、業界トップの地位を目指す。