三菱『ランサーエボリューションX』の装備表を見て、驚いたことがある。先代にあたる「エボ・MR」では標準装備だったビルシュタインのショックアブソーバーとアイバッハのスプリングが、エボXではメーカーオプション扱いになっているのだ(「ハイパフォーマンスパッケージ」として2ピースのブレーキキャリパーもセット。21万円)。
購入の際には、ほとんどの人が悩むことになるだろう。装着するべきか、否か?
「もちろん、性能でトップを狙うならビルシュタイン+アイバッハの足です。2ピースのブレーキディスクもバネ下重量が軽くなって運動性能が上がります。そして、パフォーマンスだけでなく質感(乗り味)も高まりますから」というのは、商品開発統括部門C-seg商品開発プロジェクトの一樂浩(いちらくひろし)さん。
「一方で、金銭的に無理をしてランエボを買ってくれるオーナーさんもたくさんいらっしゃることはわかっています。だから、先代に対して車両価格を上げたくなかった。そこで、高価なビルシュタインのショックアブソーバーとアイバッハのバネはオプション設定にしました」
「性能と質感を狙うなら、ビルシュタインとアイバッハです。対して標準仕様は『性能とバリューのベストバランス』ですね。もりろん、標準仕様でも先代に比べれば走りの性能は上がっていますよ」
さて、あなたならどうする?