2人ひき逃げの男、自殺を図るも死にきれず逮捕へ

自動車 社会 社会

大分県警は5日、9月28日に大分県日田市内で高齢者2人をクルマではねて死亡させ、そのまま逃走していた29歳の男を逮捕した。男は事故後の今月3日に自殺を図っており、病院に入院していた。

大分県警・日田署によると、事故が起きたのは9月28日の午後7時5分ごろ。日田市北友田付近の国道386号で、近くに住む83歳の女性2人が道路を横断しようとしていたところ、進行してきた乗用車に次々とはねられた。2人は間もなく死亡。警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始していた。

その後、現場に落ちていた塗膜片などから事故を起こした車両を特定。車当たり捜査を進めていたが、4日に福岡県警から「福岡県朝倉市内で自殺を図り、入院中の男が容疑に関与したものとみられる」との連絡が入った。同署員を病院に派遣し、排ガス自殺を試みて入院していた29歳の男から改めて事情を聞いたところ、容疑を大筋で認めたことから自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

調べに対して男は「1人だと思ったら2人だった。ニュースで2人死亡というのを聞いて怖くなった」と供述している。男は3日未明に自殺を図って入院。家族に対して「ひき逃げは自分が関わった」と話し、父親が警察に通報したという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース