日産自動車は、神奈川県横須賀市の追浜試験場の再整備が完了し、同試験場の名称を「GRANDRIVE」(グランドライブ)に変更して、25日竣工式を実施した。
GRANDRIVEは、従来の実験や評価の実施に加え、販売会社を含めた同社従業員の日産車試乗を通し、顧客にその魅力や走る楽しさを伝えすることを目的に開設した。
一周約4kmのコースの中には、荒れた路面や首都高速道路に見られる段差など、一般道路を再現しており、このコースを走行することにより、日常的な運転の中で味わう操縦安定性、走行性、取り回し性などの体験が可能となる。
施設内には、4kmのコースのほか、滑りやすい路面を再現した低ミュー路、直径100mの多目的パッドなども新設した。さらに、車両・技術展示スペースや講習会などを実施するプレゼンテーションルームを設けた車両評価棟も新設した。
GRANDRIVEの開設にあたっての総投資額は、約27億円である。
日産は、この施設の他に、国内に北海道、栃木、茂木の3か所、海外には米国アリゾナ州に1か所試験場を保有している。GRANDRIVEでは、より顧客に近い視点での運用を図っていく。
一方、GRANDRIVEの名称は壮大で雄大な場所(GRAN)で運転する喜びや楽しみを体感する(DRIVE)イメージの造語。同社従業員に名称を募り、命名した。