米GM(ゼネラルモーターズ)は4日、第3および第4四半期の生産計画を発表した。この結果、今年の世界生産は前年比1.1%増の928万5000台となる見込みであり、約3%増の942万台(ダイハツ工業、日野自動車含む)を計画しているトヨタ自動車が世界トップになるのが確実となった。
GMは主力の北米市場で生産調整に入っており、10−12月期の北米生産は前年同期比で10%の減少計画とした。アジアなどでは生産が伸びるものの、年間の世界ベースでは小幅増にとどまる。
トヨタは7月に新潟県中越沖地震の発生により国内で約6万台の減産を強いられた。しかし、この影響は11月までに休日出勤などにより挽回する計画。
トヨタは今年、販売ベースでは934万台を計画しており、これもGMを上回る見通しだ。GMは1931年に生産・販売で世界トップとなり、昨年まで76年間にわたってその座を維持してきた。