スマートICにもいち早く対応
----:週末店頭に行くと最近ナビが安くなったなあ、とつくづく思います。地デジの登場で値段が上がりましたが、それも一瞬で終わってしまいましたね。ナビメーカーの開発者の苦労が忍ばれます。
清水:確かに地デジへの対応はカーナビの必須機能となりつつありますが、ナビのAV機能はテレビだけではありませんからね。たとえば、新モデルではナビにダイレクトに接続してタッチパネルで操作できるiPodコントロールに全機種対応させています。
----:オーディオの話になったのでついでに言いますが、上位モデルではDVDオーディオ対応が引き続き採用されていますね。また、オーディオ専用機のような拡張性も特徴と思いますが。
清水:はい。05年モデルから採用したDVDオーディオについては、オーディオマニアの方からは非常に好評なのですが、いかんせんタイトルが増えないのが悩みの種ですね。そういう意味ではその辺を見直す時期に来ているのかなあ、という印象です。MAX9700DTとMAX8700DTの上位2モデルについては、アンプやサブウーハー、センタースピーカーなどの外部接続にも対応しています。他にも、ソフトウェアで圧縮オーディオの音質補正をする「サウンドリストアラー」など、従来のオーディオ専用機に搭載されていたAV機能を採用しました。
----:インターフェースや画面周りにも改良が加わりましたね。
清水:QVGAのパネルについては、昨年のモデルから液晶を変更し、ハッキリクッキリ見えるように改良を加えました。液晶は見る角度によって白く反転しますが、従来は上の方から見ると白くなっていたものを、逆方向にして下の方にしたがって白くなるようにしています。結果として液晶が見やすくなり、QVGAではありますが解像感が向上しています。
----:確かに。(案内地点の風景がナビ上に3DのCG画像として再現される)スクエアビューの見晴らしが良くなった気がするのですが…。
清水:はい。VGAモデルに採用のスクエアビューは設定できる視点を高くして、ドライバー感覚に近づけ、俯瞰しやすくしています。ジャンクションビューもより見やすいデザインとしました。
----:高速道路を利用したルート案内では、いち早くスマートICへの対応をされていますね。
清水:経路計算をする際に、スマートICを利用する/しないを選択できます。現状はユーザーの判断でお使いいただくかたちですね。データは昨年(2006年)の10月末のデータで締めています。全33カ所、社会実験中のスマートICも含んでいます。新設のスマートICについても、地図更新で対応する予定です。
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