インターフェースに優れたハイエンドナビ
クラリオン「MAX9700DT」は115万2000画素のワイド7型VGAモニターを採用するとともに、12セグ対応の地上デジタルチューナーを同梱したハイエンドモデルだ。
クラリオンのナビは自動車メーカーのディーラーオプション純正ナビに採用されることが多く、イメージも「堅実」だが、MAX9700DTはそんな同社のイメージに沿った“通好み”のナビといえよう。
キーON後、ナビの画面が立ち上がるまでの所要時間は約5秒で、これはトップレベルの性能だ。エンジンのセルが回り、始動するころにはナビの画面が早くも出現していることになる。
モニターがVGAということもあって、地図描画は非常に美しい。地図も目に優しい色合いと、軟らかな印象のフォントが特徴で、短時間視認性も良好。また、描画される道路は実際の道幅を反映させており、狭い道路と太い道路が一目瞭然となるように工夫されている。従来モデルから継承された「スクエアビュー」はクルマ視点と、上方視点の二つを使い分けることができる。対応している地域は上方視点で走ると意外にわかりやすかったりもする。
検索機能も優れているが、お勧めなのはクラリオン独自の機能である「TVサーチ」だ。これはテレビの旅番組や情報誌などで紹介されたことのある店をデータベース化したもの。番組名や雑誌名で検索し、そこで取り上げられた店などを目的地として設定できる。06モデルから採用されたが、07モデルでは情報もかなり蓄積されて「使えるレベル」となった。情報は月1回の頻度でアップデートされる予定で、パソコンを使ってダウンロードしたデータをメモリーカード経由でナビ側にインストールする仕組みとなっている。
別売のBluetooth(ブルートゥース)アダプターを接続することで、ハンズフリー通話にも対応できるようになった。携帯電話の電話帳データは5台分2500件(1台あたり最大500件)までナビに転送させることができる。電話の操作もタッチパネルから可能。目的地検索で調べた施設にワンタッチで電話をかけられるようになった。TVサーチに掲載されている店は人気のところが多いが、これがあれば手軽に予約することができる。
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