幼児をヘルメット収納スペースに監禁して殺す 両親を逮捕

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今年4月、大阪府能勢町内の山中に男児の遺体を遺棄した事件について、大阪府警は27日、死体遺棄容疑で逮捕・起訴されていた22歳の男を殺人容疑で、21歳の女を監禁致死容疑で再逮捕した。

大阪府警・豊能署によると、問題の事件は4月23日夕方に発生した。能勢町天王付近の山道をバイクで走行していた人が、側溝に男児の遺体が投げ捨てられているのを発見した。警察では男児の親が遺棄した可能性が高いとして捜査を開始。2006年1月以降に1−2歳の幼児を連れて家出した親子13組をピックアップしてDNA鑑定を進めたところ、今年1月から家出をしていた21歳の女と合致。女の立ち寄り先を調べ、兵庫県尼崎市内で身柄を拘束。事情を知るであろう再婚相手だった21歳の男も同様に拘束した。

事情聴取を進めた結果、「1月31日の午後、バイク(中型スクーター)で買い物に行った際、“置く場所”が無いので、座席下のヘルメット収納スペースに男児を入れた。買い物から戻ってきたら死んでいたので捨てた」と男が供述。女もこれを大筋で認めたことから2人を死体遺棄容疑で逮捕した。後の調べで、男は男児をヘルメット収納スペースに監禁したまま、少なくとも2時間に渡ってパチンコをしていたことが判明している。

その後の調べで、男は「前日にも15分ほど男児をヘルメット収納スペースに入れて走った」と供述。事件当日は男児をヘルメット収納スペースに入れて近くのパチンコ店に出かけ、そのまま監禁していたが、男児は窒息死した。

男は日頃から男児に殴る蹴る等の暴行を加えており、警察では未必の殺意が生じていたと判断し、男を殺人容疑で再逮捕。女については、男がヘルメット収納スペースに男児を監禁することを制止しなかったとして、監禁致死容疑で再逮捕している。

《石田真一》

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