福岡の幼児3人死亡の飲酒事故、同乗者らが危険性を否定

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昨年8月、福岡県福岡市東区内の市道で、泥酔運転の乗用車に追突されたRVが路外に逸脱、橋から転落して幼児3人が死亡する事故を起こしたとして、危険運転致死傷や道路交通法違反の罪に問われた22歳の男に対する第2回公判が19日、福岡地裁で開かれた。事故当時に同乗していた男性と、事故後の被告に水を飲ませた男性が証人として出廷している。

問題の事故は2006年8月25日深夜に発生した。福岡市東区奈多付近の市道に架かる「海の中道大橋」で、走行中のRVに対し、後方から猛スピードで走ってきた乗用車が追突。RVは歩道を乗り越えて橋の欄干を破壊、そのまま海に転落した。この事故でRVに乗っていた5人のうち、幼児3人が溺死。この幼児の父母が打撲などの軽傷を負った。衝突側のクルマは逃走。運転していた22歳の男が業務上過失致死などの逮捕されているが、捜査段階で事故当時の泥酔状態が判明したことにより、起訴時には罪状が危険運転致死に変更された。

19日に福岡地裁で開かれた第2回公判では、事故当時に同乗していた20歳の男性と、事故直後の被告に水を飲ませて証拠隠滅容疑で逮捕された(その後、起訴猶予になった)22歳の男性が証人として出廷した。

同乗していた男性は、被告が事故直前までに泥酔に近い状態になっていたことは認めたが、捜査段階で供述していた「運転に危険があった」という内容の供述は撤回。「特に不安だとは思わなかった」と証言を覆した。また、事故以前にも被告が飲酒運転を行っていたことは認めており、これまでにも飲酒運転時に同乗した経験も認めている。

また、事故後の被告に水を飲ませた22歳の男性は、被告から酒の匂いがしていたことは認めたものの、「泥酔していると思った」という捜査段階での供述は「警官や検察官から証言を誘導された。違うと言える雰囲気ではなかった」として否定。「被告も自分も免許取得時から飲酒運転を繰り返していた」として、飲酒運転に対するモラル自体が低かったと受け取れる発言も行った。
《石田真一》

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