警察から逃れようと空中を走る 暴走族メンバー大量摘発

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大阪府警は5月29日、昨年10月下旬に大阪府堺市内で集団暴走を行ったとして、この暴走族のリーダー格である21歳の男ら7人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕。暴走に参加した14−18歳の少年36人も同容疑で書類送検した。

大阪府警・黒山署によると、逮捕・書類送検された43人は2006年10月29日未明、原付バイクや乗用車など約25台に分乗し、堺市内の国道や府道などで低速走行や蛇行運転を繰り返し、他車など周辺交通に危険を与えた疑いがもたれている。

暴走はリーダー格である21歳の男が「交際している女性への誕生日プレゼント」として企画された。この趣旨に賛同したメンバーが暴走に参加したが、途中で警察の取り締まりを受け、堺市美原区内の団地へ逃走。バイクを乗り捨てて夜陰に紛れようとしたものの、崖があることに気がつかずに逃げ続けた結果、30人が次々と約9m下まで転落。骨折や打撲の重軽傷を負っている。

調べに対して、書類送検された少年らは「無我夢中で逃げた」、「崖があるとは知らず、空中を3−4歩は確実に走った」などと供述していたという。また、リーダー格の男と、交際していた19歳の少女は白い特攻服で正装していたという。少女は「最初はうれしいと思ったが、これだけケガ人が出てくると申し訳ない」などと話していたようだ。

《石田真一》

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