日本科学未来館で4月22日に実施された講演、「水素エンジン車の未来」。「RX-8ハイドロジェンRE」が展示されていたのだが、講演の後半には、実際にエンジン始動を実施した。
筆者はRX-8の後方1メートルもない位置にいたが、水素エンジンの排ガスは、当然ながらガソリン臭は一切せず(検出器も反応なし)。マフラーのところに手をかざすと、暖かい水蒸気が出てくるだけで、熱水を使った加湿器という具合である。
そしてこのRX-8ハイドロジェンREの素晴らしいところが、デュエルフューエルシステムを搭載しているところ。つまり、ガソリンでも走れるのだ。特にエンジンを切ることもなくボタンひとつで切り替えられ、とたんにお馴染みのガソリン臭。水素エンジン車は航続距離が短いところが短所のひとつとされているが、これなら問題なく走れるというわけである。
また、講演で解説を行ったマツダの柏木章宏主査によるRX-8の各部の説明も行われた。