日産自動車が座間事業所(旧座間工場)に開設した「グローバル車両生産技術センター」(GPEC)は、2007年度に同社が計画している世界延べ30車種の生産立ち上げをすべて支援する計画だ。29日の開設式に出席した今津英敏副社長が明らかにした。
GPECは、国内外の向上で生産を立ち上げる車種の先行試作を集中的に行う施設。日産は世界の工場の設備標準化を進めており、試作を集中して行うことが可能となった。
今年度は、同一車種を複数の工場で生産開始するケースなど、新車の延べ立ち上げ件数は30に及ぶ。これらすべてをGPECの試作チェックなどを経た設備でまかない、生産準備の効率化や品質確保につなげる。
GPECの従業員は約300人。このほかに現在は、米国や中国など海外の工場から約50人が生産準備のため出張中だ。