20日未明、茨城県つくば市内にある電機工事会社の敷地内で、トラックが盗み出されるのを阻止しようとした男性がこのトラックにはねられて死亡する事故が起きた。トラックはそのまま逃走したが、後に現場から約2kmの地点で発見。警察では強盗致死容疑で調べを進めている。
茨城県警・つくば北署によると、事件が起きたのは20日の午前2時20分ごろ。つくば市西高野付近にある電気工事会社の敷地内にある駐車場に何者かが進入。駐車していた普通トラックを盗み出そうとした。
これに気づいた27歳の男性が逃走を阻止しようと前方に立ちはだかったが、トラックはそのまま発進。男性をはねて走り去った。男性は近くの病院に収容されたが、全身強打が原因で間もなく死亡している。
警察では強盗致死事件として捜査を開始。トラックは現場から約2km離れた路上に乗り捨てられているのが間もなく発見された。運転していた人物の姿は無く、警察では車内に遺留品が残されていないかどうか調べを進めている。
死亡した男性は、事件が起きた電気工事会社を経営する34歳男性の友人。前日の19日午後から駐車場内でバーベキューを行い、それが終わった後は敷地内のプレハブで仮眠を取っていた。トラックは4台が施錠した状態で駐車されていたが、このうち1台のエンジンが掛けられる音に気づき、男性が慌てて外に出ていったという。