ヤマハ発動機の梶川隆社長は21日、ヤマハとの資本関係見直しに関する記者会見で、今後の株主還元については「事業の成長を図りながら進めて行きたい」と語った。
両社の資本関係見直しに伴い、ヤマハ発動機は2008年3月末までにヤマハ株の5%を取得することになった。取得資金は「キャッシュフローの中でできる」(梶川社長)と言う。
放出される株については、株主還元の視点から一部を自社株買いするという選択肢もある。だが、梶川社長は「成長のための投資案件は沢山ある」とし、自社株買いは当面、行わない方針を示した。
そのうえで、「まだまだ成長の余地はあるので、そうしたお金の使い方をしたうえで、還元を拡充していきたい」と語った。