ヤマハ発動機は、2006年6月1日に設置した社外有識者による「コンプライアンス推進特別委員会」から、同社のコンプライアンス体制について評価・提言を受けた。
同社は2005年12月に経済産業省から輸出管理体制に関する立入検査を受け、2006年1月に同省からの改善指導を受けたのを機に、社外有識者による同委員会を設立した。委員会では「より信頼されるヤマハ発動機を創ること」「お客様基点の経営に立ち返り、これを徹底すること」を特に重要な視点として議論を進め、今後取り組むべき5つの課題領域を設定し、「問題指摘」と「改善の方向」を提言した。
提言では、「お客様基点」を徹底するため、企業統治を強化することやリスクを合理的に管理するため、専門委員会の機能の強化、責任ある対応を推進するための組織風土の抜本的改革など。
同社では提言を受けて独立社外取締役の選任、取締役と執行役員の役割の明確化、コンプライアンス重視の経営姿勢をあらゆる機会を通じて社内に周知することやグループ全体のリスク管理とコンプライアンスを推進するため、社外有識者も参画する「リスク・コンプライアンス委員会」の新設などを決めた。