大阪府警は8日、前走車との車間距離を極端に詰めた状態でETCレーンを不正に通過し、通行料金の支払いを行わなかったとして、京都府京都市内で運送会社を経営する38歳の男と、従業員の53歳の男を道路整備特別措置法違反容疑で逮捕した。
大阪府警・高速隊によると、逮捕された2人は2006年6月から2007年2月までの間、ETCレーンを通過しようとする前走車に接近。車間距離を極端に詰めた状態で追従走行。前走車の進行によって開いたバーが下りる以前にレーンを通過し、通行料金の支払いを行わなかった疑いがもたれている。
違反が行われたのは阪神高速道路の料金所が中心。レーンに設置されたカメラがトラックのナンバーを撮影しており、今回の容疑が発覚した。2人は判明しているだけで387回、約27万円の通行料を支払いを免れていたという。
調べに対して2人は「カネを支払うのがもったいなかった」と容疑を認めている。警察では他の高速道路会社の料金所でも同様の行為をしていた可能性が高いとして、2人を厳しく追及。余罪を明らかにしていく方針だ。