朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年5月8日付
●ガソリン134円 全国平均今年最高値(読売・37面)
●無免許運転40年以上か 容疑の70歳逮捕(読売・39面)
●自動車生産、世界一、06年国内13年ぶり米を抜く(朝日・13面)
●ホンダ、印工場に276億円(朝日・13面)
●「ゆとりを持って安全運転」高島礼子さん、一日署長に(産経・27面)
●ブリヂストンなど立ち入り、公取委 ホースカルテルの疑い(産経・30面)
●日本モノづくり、モノがたり、自動車、大衆化で独自の発展 鈴木一義(東京・20面)
●GW 都心消費好調 東京ミッドタウンに150万人、タクシーも好調(日経・3面)
●バイオガソリン指名買いは少ない、GW販売実績(日経・11面)
●トヨタ、欧州自工会に加盟へ、来月にも正式決定、欧米以外で初(日経・13面)
ひとくちコメント
昨年、日本国内で生産した自動車台数が米国を抜き、世界一になったという。日本が世界一の生産大国に返り咲いたのは13年ぶりのこと。自動車産業調査会社「フォーイン」の集計で明らかになったもので、きょうの朝日などが報じている。
それによると、国内販売は2年連続で減少したが、トヨタなどが北米向けを中心とした輸出増で国内生産は6年連続の増加。この結果、06年の日本国内の自動車生産台数(軽自動車を含む)は前年比6.3%増の1148万台となったのに対し、米国は5.9%減の1124万台と大幅に減少した。
日経などは国際自動車工業連合会の調査結果を掲載しているため、米国は5.7%減の1126万台。集計に2万台の誤差があるが、日本が首位に返り咲いたことに変わりはない。
それにしても「世界一」というニュースバリューの割りには朝日を除くと各紙とも取り上げ方が地味。貿易摩擦を恐れてマスコミまで“自主規制”することはないだろう。