【D視点】レースの貴公子、マセラティがフェラーリの廉価版?

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 フェラーリの廉価版になった?

マセラティは、黄金の1950年代以降沈黙していたが、1997年にフェラーリの傘下に入り、先代をふた回り程大きくした現行『クアトロポルテ』で見事な復活を果たした。

このモデルは、ジウジアーロデザインの洗練された『3500GT』と黄金時代のマセラティらしいシックな『3200GT』とを掛け合わせたような4ドアセダンで、見栄えが好い反面、オリジナリティの貧困も感じさせる。

名前の通り4ドアのエグゼクティブサルーンは『フェラーリ612スカリエッティ』と比べても全長が160mm程長く、堂々とした感じは格上にさえ見える。しかも値段は、612スカリエッティの半分に近いのも人気の秘密のような気がする。

ピニンファリーナデザインなので、品のよい女性的なテイストはフェラーリに近く、素人には、鼻先に付いたマークの「撥ね馬」と「トライデント」の違いによって判別することになりそうだ。

マセラティのマーク「トライデント」は、生まれ故郷のイタリア、ボローニャのシンボル、ネプチューンが持つ「三つ鉾」をモチーフにしたといわれるが、過去には、フェラーリの「撥ね馬」に勝るとも劣らないブランドでもあった。

フアッションの世界では、高級ブランドの廉価版ブランド併設は、商売上の常套手段であり、クルマの世界でもこのようなスタイルが成功することを証明したことになるのであろうか。

しかし、レースカーの血を引くマセラティが拘ったデュオセレクトに加えて、普通のAT設定は商売に徹したマセラティの新しい戦略が透けて見え、マセラティのよき時代を愛するファンは素直には喜べないであろう。

《松井孝晏》

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