1 | アウトモトレトロで |
イタリア車の都トリノを代表する古典車ショー&スワップミート『アウトモトレトロ』が、今年も3月9−11日の3日間開かれた。
このイベントには毎年、「年グルマ」というのがあって、たとえば去年は100周年を迎えたランチアだった。
今年の目玉は「フィアット500の誕生50周年」で、公認クラブは何と41台のさまざまな『500』を会場に持ち込んだ。
2 | ビアンキーナ保存会 |
実はもう1モデル、年グルマがあった。アウトビアンキ『ビアンキーナ』である。こちらも500と同じ1957年デビューだから、50周年だ。
フィアット500と多くのコンポーネンツを共有するものの、その上質な造りで「小さな高級車」として人気を博した、戦後イタリア車史に残る1台である。「平日の500、週末のビアンキーナ」というのが、粋な使い分けだったという。
スタンドを展開したのは、メーカー公認クラブのレジストロ・アウトビアンキ=アウトビアンキ保存会である。メーカー公認といっても、今やアウトビアンキ自体は現存しないので、その商標権を所有しているフィアットの公認ということだ。