富士重工業は、関連会社の富士ロビンを完全子会社化するためにマキタが実施する株式公開買い付け(TOB)に応募すると発表した。
富士重は富士ロビンに58.07%出資する筆頭株主。マキタは富士ロビンを完全子会社化するため、富士ロビンの発行済株式全株の取得を目指している。富士重はマキタのTOBに、保有する富士ロビンの全株式752万5270株を応募する。富士ロビンはマキタのTOBに賛同している。
富士重では、2005年5月に発表した中期経営計画「修正FDR-1」で資産効率の向上を打ち出している。マキタが富士ロビンを子会社化し、事業基盤を補完し合い、高いシナジー効果を追及することは両社にとって長期的な企業価値の向上につながると判断したため、TOBに応募することにしたとしている。
富士重はTOBに応募した後も富士ロビン、マキタと取引を継続していくとしている。