気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年3月19日付
●ハミルトン3位 黒人ドライバー 堂々デビュー、F1開幕戦(読売・23面)
●クライスラー快走と失速(朝日・6面)
●車体流用疑惑で、Sアグリ提訴へ、スパイカー(産経・25面)
●バスケットボールプレーオフ決勝、トヨタ連勝 連覇大手(東京・24面)
●自動車再々編、ビッグ3 失われた10年 規模の誤算、迫る組み替え(日経・1面)
●自動車向け素材部門、東京にトップ常駐、米ダウ・ケミカル(日経・9面)
ひとくちコメント
トヨタ系の大手自動車部品メーカー、デンソーで、中国籍の技術者が、約13万件にのぼる部品の設計図面データをダウンロードしたパソコンを持ち出し、愛知県警は16日、その社員を横領容疑で逮捕した。
各紙が17日朝刊の社会面で大きく報じたが、18日にも「カバンに記録媒体、中国に運ぶ計画か」(朝日)、「聴取後大量コピー」(毎日)など、続報を取り上げている。
データは、産業用ロボットや各種のセンサー、ディーゼル燃料の噴射装置などのデータで、このうち約280種類はデンソーの最高機密とされる最先端技術に関するものも含まれているという。
略式起訴となったヤマハ発動機のヘリ不正輸出事件など企業の機密情報に関する横領事件が後を絶たない。日本の製造業は「技術力」が生命線。情報管理のずさんさから思わぬ命取りにもなりかねない。