「予想外に好評で、なかなか見学の予約が取れない」---。こう語るのは三菱化学の関係者だ。
同社は今年1月、東京・芝の本社ビル3階に「ケミストリープラザ」をオープンした。ワンフロアーを使ったこの施設には、同社の化学製品をはじめ、それからつくられる商品が数多く並んでいる。そして、その中には同社の開発者や技術者が同社の製品を利用して製作した次世代型自動車も展示してある。
ここに来れば、さまざまな分野で化学の果たしている役割が一目でわかるとあって、毎日多くのメーカー関係者が訪れているという。見学ツアーは2時間で、1日6−7組。その参加者のレベルに応じて、説明も多少変えているそうだ。
当然、同業他社の開発陣も見学することがあり、「その場合、展示してある商品を変えたりすることもある」(同社関係者)とか。
3月の見学予約はほとんど埋まっており、三菱化学製の自動車を見ようと思っても、すぐに見られない状況が続いている。