12日、都内での「Honda Racing F1 Team」記者会見には、スーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表と、佐藤琢磨、アンソニー・デビッドソンの両ドライバーも同席した。
実はスーパーアグリには当初、同じ日に独自の発表会を都内で挙行する計画があった。しかし、ニューマシン「SA07」の開発が遅れ気味であることなどから、都内での独自発表会をキャンセル、開幕の地メルボルンで発表会を執り行なう予定に変更していたのだ。
気になる開発の遅れだが、亜久里代表に大きな不安はない。昨年の初参戦に漕ぎ着けるまでの苦労や不安に比べれば……といった心境か。
「やっとF1チームとして戦う準備ができて、いざ出陣という気持ち。他のチームが冬の間にやるテストを、昨年一年かけてやってきたようなものだからね。小さいチームなりに、全力で戦う。応援よろしくお願いします」
主戦の佐藤琢磨も、「去年は限られた時間と環境のなかでスタッフがひとり二役も三役もこなして、マシンを開幕戦に間に合わせてくれた。そのスタッフたちを信じているからこそ、メルボルンには素晴らしいマシンが来る、とも信じられるんです」と語る。