ホンダの福井威夫社長は、今春闘でホンダ労組がベア1000円を要求したことについて「組合が何を根拠にして要求したのかを聞いた上で判断したい」と述べ、ベアに否定的な見方を示した。
福井社長は「要求をもらったばかりで今議論をしているところ」と断った上で、労組とは「単年度の利益の配分は賞与でこたえること」で合意しているとした。
さらに「ベアは日本社会では一度上げると下げられない。その中で、国際競争力を見ながら、ベアを判断することも(労組と)合意している」と述べた。
福井社長は、ホンダの賃金水準は業界でも高いと見ており、今回の春闘でのベア要求は拒否される可能性が高まっている。