GMの子会社であるサーブは、3月のジュネーブモーターショーでバイオパワーのサーブ『9-5』を発表する。「サーブバイオパワー100コンセプト」と名付けられたこのモデルは、100%バイオエタノール燃料で走る。
現在普及しているのエタノール燃料は「E85」のように85%エタノール、15%ガソリンの混合燃料。しかしバイオパワー100では燃料をすべてエタノールにすることで、バイオエタノールの可能性を探るコンセプトカーだ。2.0リットルエンジンは改良により、エタノール100%でも300hpを達成できると言う。
ただし市販化に関しては、9-5シリーズではすでにE85対応モデルを販売しているものの、エタノール100%燃料を販売するスタンドは現在のところ皆無なことから、すぐには無理と言われている。
しかし将来に向け、燃費の点でも、化石燃料に頼らない車というコンセプトからも、バイオディーゼルは大きな可能性を持つ、とサーブではコメントしている。