パトカー体当たりの大型トレーラー、積荷目当てに盗まれた

自動車 社会 社会

静岡県藤枝市内の東名高速道路で、パトカーの追跡を受けていた大型トレーラーが中央分離帯に接触し、積荷の鋼材を落下させた事故について静岡県警は9日、このトレーラーが積荷の鋼材を目当てに盗難された可能性が高いことを明らかにした。

静岡県警・高速隊によると問題の事故は8日未明に発生している。牧之原市内の東名高速上り線をパトロールしていた同隊のパトカーが第2車線を走り続ける不審な大型トレーラーに対して停止を命じたが、トレーラーはパトカーに体当たりして逃走。

約5分後に藤枝市弥左衛門付近で強引な割り込みを行って大型トラック2台と接触。その直後に中央分離帯に衝突し、下り線側に積荷の鋼材2本を落下させた。下り線では避けきれなかった車両7台がこの鋼材に衝突して負傷者も出ている。

トレーラーには前後で違うナンバープレートが装着されており、その後の調べでこのトレーラーは愛知県岡崎市内の運送会社駐車場から盗まれていたことが判明した。しかも、駐車場内に併設された事務所を最初に荒らし、当該のトレーラーのキーを盗み出した上で車両を盗むという、手の込んだ方法だった。

駐車場内には他の車両もあったことから、警察では「積荷の鋼材を目的にトレーラーを盗んだ可能性が高い」と判断。現場から逃走した運転者が何らかの事情を知るものとみて、その行方を追っている。

鋼材は中国での需要が高まったことから、日本国内での価格も急騰。廃材や電線が盗まれる事件も相次いでおり、今回の事件もそのひとつとみられている。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集