新日石、バイオディーゼルの水素化処理技術をアジア各国に

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新日本石油のバイオマス燃料の第一人者である開発部燃料技術室の斎藤健一郎室長は、中央技術研究所で行われた自動車用バイオマス燃料の研究説明会で、「バイオディーゼルの水素化処理技術をアジア各国に広げていきたい」と述べた。

ディーゼル車向けのバイオマス燃料は現在、植物油にメタノールを添加してエステル化したバイオディーゼル燃料(FAME)の実証実験が計画されている。しかし、中長期的に見ると、バイオマスの熱分解ガスを合成して得られる液体燃料であるバイオマス液化燃料(BTL)や、植物性の油脂を水素化処理して得られるバイオディーゼル燃料のほうが有望といわれている。

というのも、水素化処理によるバイオディーゼル燃料には、「軽油よりセタン価が高い」「硫黄分やアロマ分をほとんど含まない」「低温流動性の調整が容易」などの長所があり、植物油からのディーゼル燃料製造法としては最も優れているとされているからだ。そのため、第2世代バイオディーゼルともいわれている。

新日石では現在、トヨタ自動車と共同研究を進めており、中央技術研究所の敷地内にはそのパイロットプラントもある。そして、その技術をマレーシアやインドネシアにも導入し、その後アジア各国に広げ、「世界標準にしていきたい」(斎藤室長)と意気込んでいる。

《山田清志》

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