タミヤは、環境にやさしい新エネルギーの風力発電のメカニズムを再現した、組み立て式工作キット「ループウイング風力発電工作セット」を、エレクラフトシリーズのひとつとして発売した。価格は3675円。
風車は弱い風でも回転しやすいユニークな3次元形状の「ループウイング」を採用。風車に連結された発電用モーター(発電機)を回して電気を起こし、その電気を風車の上部にセットしたモーター駆動車内のキャパシターに蓄える。
モーター駆動車には少ない電気でも作動する走行用モーターを内蔵。風車本体からはずして走行させることで、発電効果を確かめることができる。5−10分の蓄電時間で1−2分間の走行が可能だ。
風車には強風用、弱風用の2種類のギヤ比を用意、風に合わせて風車の取り付け位置を変えて効率よく発電することができる。ビス止めとはめ込みで手軽に組み立てられる。全高263mm、風車部分の直径 220mm。
この工作セットは、実物の風力発電機を開発するループウイング社との共同開発によって誕生した。同社によって考案された次世代の発電機「ループウイング」はユニークな羽根形状をもつ。羽根の先端渦を解消(チップボルテックスフリー)した世界初の風力発電機だ。
これまでの風車に比べて2倍のトルクを発生させることができるので、羽根を起動させるためのエネルギー(電気)が必要なく、自然の風だけで羽根が回り出す。しかも、騒音や振動もなく静かな運転ができるようになった。本格的な利用に向けて開発が進められている。
ループウイングは発電性能の高さと小型風力発電機の可能性を広げるデザインが評価され、2006年度グッドデザイン賞の新領域デザイン部門賞を受賞している。