国際格付機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、三菱重工業の無担保長期債務格付けBaa1の見通しを「安定的」から「ポジティブ」に変更した。
今回の見通し変更は、三菱重工が事業戦略の確実な実行により、中期的に全体の信用力を向上・安定させていくことが可能であるとの予想を反映してのもの。同社の2006年3月期の営業利益率は、前年の0.6%から2.5%に上昇し、2007年3月期についても、業績は徐々にではあるが改善していくであろうと見ている。
さらに、同社が15.8%の持ち分を保有する三菱自動車の業績が改善してきたことで、信用力にマイナスの影響を及ぼす可能性が以前より低くなってきたとの見方から、今回の見通し変更につながった。