今年の10点は迷わず、『E320 CDI』に入れました。
レクサスもすばらしいクルマだと思いますし、メルセデス『Sクラス』も、もちろん三菱『i』も、そしてシトロエン『C6』もイヤーカーにふさわしい素質をもったクルマだと思います。
自分の考えでは、逆風の吹く日本のディーゼル乗用車のなかで、じつは日本車メーカーができなかったことをやり遂げた点を高く評価しています。
もちろん、トヨタもホンダも欧州市場ではディーゼルエンジンをラインアップしていますが、日本国内ではその気配すら感じられません。そういった逆風の吹きまくるなか、ボリュームゾーンの極めて少ないインポーターが、自分たちのリスクを冒してまでも日本市場に欧州のディーゼルの価値を吹き込んでくれた企業姿勢に共感しています。
そうしたムーブメントを通じて、日本市場でもようやくディーゼルの芽が出てくると思いますし、事実ホンダが2008-2009年ごろに国内にディーゼル乗用車をラインアップすると発表しました。メルセデスによって新しい価値が切り開かれることの実例ですね。(談)