【ストラーダ HDS910 長期リポート】その5 使いやすい渋滞予測・回避

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過去の渋滞情報をもとに、これからの渋滞を予測する「渋滞予測システム」は、ホンダの「インターナビ」が草分けになり、自動車メーカーの通信ナビが力を入れてきた分野だ。

市販カーナビでも過去の渋滞情報をHDDに搭載する“ストレージ型”で渋滞予測システムのキャッチアップを行なっており、長期リポート中のストラーダFクラスにも「渋滞データバンク探索」という名称で渋滞予測システムが搭載されている。

ストラーダFクラスの渋滞データバンクは、過去のVICS情報から年月日、曜日、時間帯、天気といった要素を組み合わせて渋滞予測を行う。またVICSビーコンとも連携しており、初期設定でルート検索時につねに渋滞データバンク検索を用いることも可能だ。

◆データの鮮度さえ維持すれば、じゅうぶんに実用的

筆者はこれまでにテレマティクス型の渋滞予測システムを数多く見てきたが、渋滞予測システムは、やはりサーバーと連携したテレマティクス型がもっとも精度が高いと考えている。

しかし、今回、ストラーダFクラスを使って感じたのは、サーバー連携を行なわない渋滞データバンクでも「じゅうぶんに実用的」だということだ。とくに都内の利用では、主要幹線道路の渋滞を的確に予測し、あらかじめそれを避けるルートを引くケースが多い。ホンダや日産の最新テレマティクスのように、VICS対象道路以外の渋滞状況まで予測・回避することは難しいが、従来の“VICSだけ”に比べればじゅうぶんに渋滞回避精度が上がっている。

だが、ストラーダFクラスをはじめとするストレージ型の渋滞予測システムは、その精度の維持に情報のアップデートが欠かせない。長期リポート中のストラーダFクラスは、最新モデルだから「今のところ予測精度が高い」という見方もできるだろう。テレマティクスのようにサーバーを使うまではしなくても、PC連携で渋滞予測データを毎月アップデートするなど、情報鮮度を維持していく仕組みが欲しいところだ。

◆思いのほかに便利な渋滞予測地図

渋滞予測データバンクは、ルート設定をしない状態でも、トップメニューの「情報/設定」から呼び出すことができる。この場合、ルート上の渋滞予測をするのではなく、地図上に渋滞予測情報を上書きする「渋滞予測地図」になる。

この機能はドライバーが自らの目で渋滞予測情報を確認するため、運転中は使えない。しかし、駐車場に止まっているときや、SA/PAでの休憩中に使うと予想以上に便利である。設定時間を前後させたり、天気の設定を変える、日時を変えるなどして、それぞれ渋滞予測データの変動を地図をスクロールさせながら視覚的にチェックできるのだ。これはドライブプランを考えるうえで役立つ。

ストラーダFクラスの渋滞予測システムは、テレマティクス型ではないという不利はあるが、その出来は、じゅうぶんに実用レベルだ。ユーザーは積極的に利用する価値があるだろう。

《神尾寿》

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