小学生に対する殺意が存在したとして再逮捕…宇都宮クルマ暴走

自動車 社会 社会

栃木県宇都宮市内で集団登校中の小学生児童に対し、故意にクルマを衝突させる事件を10月下旬に起こして銃刀法違反などの容疑で逮捕されていた64歳の男について、栃木県警は16日、この男を小学生児童に対する殺人未遂容疑で再逮捕した。

事件が起きたのは10月27日朝。宇都宮市江曽島本町付近の市道を集団登校のために歩いていた小学生の列に対し、後ろから走ってきた乗用車が衝突。さらには執拗な前後動を繰り返し、何度もはねた。

クルマはその後、近くの電柱や民家の壁に衝突して立ち往生したものの、運転していた64歳の男は車内からナタを取り出し、救助に入ろうとした近所の人を追い回した。さらには近くの民家に侵入しようとしたが、家人に追い出されて通行人に取り押さえられ、駆けつけた警察官に引き渡された。一連の事故で小学生2人が重軽傷、男を取り押さえようとした男性も頭や顔などを切られる軽傷を負った。

男は取り押さえようとして負傷した男性に対する殺人未遂と銃刀法違反の現行犯で逮捕されたが、調べに対して「誰に対しても殺意は無かった」と供述。このことから警察では慎重に捜査を続けてきた。

しかし、男はクルマの前後動を少なくとも2回繰り返し、児童を執拗に攻撃していること、そして道路脇のコンクリート壁とクルマの間に児童が挟まれた場合、死に至る可能性もあったとして、小学生に対しての殺人未遂容疑に問えると判断。同容疑での再逮捕に踏み切った。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース