GMでは、北米で販売する全モデルのおよそ3分の1を値上げする、と発表した。これは増大する材料費、特に鉄鋼のコストをカバーするためだという。
値上げ幅は0.5%で、モデルより価格は60ドルから425ドルまで。しかし全モデルのうちでもっとも鉄鋼の使用量が多いシボレー『シルバラード』に関しては値上げは見送る。
一方、同じく赤字経営に苦しむフォードモーターでは、2007年モデルに関しては値上げしない方針を明らかにしている。フォードのスポークスマンは、同社が自動車の価格を下げる方向で努力しており、新型として旧型の後継となるモデルの多くが旧型よりも価格を下げて販売されている。
しかし材料費の値上げによる圧迫はフォードも同様で、今回のGMの値上げ、フォードの据え置きという戦略の差が、今後どのような形で数字となって現れるのか、業界アナリストらは注目している。