スズキは1日、2007年3月期の9月中間決算と通期の業績予想を発表した。中間期は4輪の世界販売好調を反映して売上高は前年同期比16.4%増の1兆4824億円、営業利益は19.3%増の678億円といずれも過去最高を更新した。
通期の業績予想は4月時点のものから上方修正し、売上高は2000億円多い3兆円(前期比9.2%増)と大台を塗り替える。営業利益は90億円多い1240億円(8.9%増)、また純利益は60億円積みまして720億円(9.2%増)に修正した。
通期では4輪の世界販売(OEM除く)は、7.5%増の221万1000台を計画している。国内の軽自動車はすでに減産に入っており、3.3%減の60万5000台の計画。
東京で会見した鈴木修会長は、売上高3兆円の達成について「海外も国内もどんどん出て伸びるのはいいのか、心配のタネでもある」とし、事業拡大のテンポに慎重な評価も示した。