英国ロンドンのエクセル(ExCel)にて開催中の「第13回ITS世界会議」の展示会場では、ロンドン交通局(TfL: Transport for London)が、すでに実用している携帯型監視カメラ(Portable Enforcement Camera)も展示していた。
これは、街灯の支柱などに短時間で取り付けることのできる監視カメラと、携帯型のモニターで構成されるシステム。カメラとモニターは、専用無線で接続され、モニター側からは、リモコンでカメラの向きやズームなどを制御できる。撮影した映像をリアルタイムで見ることができるほか、DVDなどに記録することもできる。
テロリストが人質をとってビルに立てこもった際に、このカメラを設置して、その動向を監視する……、というような緊急事態に使われるようなものではない。むしろ、短期間の道路工事により危険の発生が予測されるような場所や、人がたくさん集まるイベントなどに備えて、あらかじめ、このカメラを設置しておき、必要が無くなったら取り外すというような使い方がされている。