イギリス・ロンドンで開催された第13回ITS世界会議において、ITSジャパンのブースでは日本の先進技術やサービス、様々な社会実験を中心とした展示を行っている。
「ITS世界会議にはトヨタやホンダなど(ITSジャパンの)会員企業が多く出展していますが、中小規模の企業の中にはイギリスまで来られなかった方々もいる。そういった日本のITS関連企業の情報発信の場として、ITSジャパンのブースでは様々な取り組みについて展示しています」(花房一夫・ITSジャパン国際グループ担当部長)
展示の中でも注力されているのが、ASVやAHS、VICSなど日本が先行するITS分野だ。これらは民・官・学が共同で行った取り組みの成果として、映像やパネル展示で紹介されている。
また今回のITS世界会議では、ITSアジア太平洋の中心的役割をITSジャパンが担うこともあり、その展示や紹介にも積極的だ。
「今後はITSジャパンが日本とアジアの窓口になっていきたいと考えています。我々のブースにある喫茶コーナーで、アジア・太平洋地域各国のお茶が楽しめるようにしたのも、そのような狙いからなんです」(花房氏)
ITSジャパンは今後、日本のITS関連企業・団体のハブ(車軸)だけでなく、アジア・太平洋地域におけるITSのハブにもなっていきたいという。
「ITSという車輪がスムーズに回っていくように尽力したい」(花房氏)
日本のメーカーやサプライヤーはITS分野で重要な位置を占めるだけに、その調整役としてのITSジャパンの重要性もさらに高まっていきそうだ。