横浜ゴム、インドに現地法人を設立

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横浜ゴムは、2007年1月にインドに現地法人「ヨコハマ・インド」を設立する。新会社は当面タイヤ販売業務からスタートするが、将来的にはインドでの事業統括会社として、タイヤの生産及びホースや接着剤などMB事業の展開も視野に入れている。新会社は本社をニューデリーに置き、資本金は5000万円(横浜ゴム全額出資)を予定している。

横浜ゴムは、これまでシンガポールのタイヤ販売代理店を通じて、インドで乗用車用タイヤを販売してきた。こうした実績を背景に、将来の需要増が確実視されるインドのタイヤ市場に積極的に対応するためには、現地法人を核とした独自のマーケティングと販売網の整備が欠かせないと判断した。またインド自動車産業の発展によって、将来的に自動車関連製品の需要増が見込まれるため、MB事業分野でも積極的に対応していく考え。

人口が11億人を超えるインドは、2003年から2005年の実質GDP伸長率が7−8%台の高度成長を続けている。これに合わせモータリゼーションも急進展しており、2005年度に2002年度比161%増の114万台だった乗用車販売は、2010年度に200万台、2020年度に500万台まで拡大すると予想されている。

横浜ゴムは、BRICsでの事業強化に意欲的に取り組んでいる。すでに中国に事業統括会社、生産販売会社5社(タイヤ2社、ベルト、接着剤、ホース配管組立)、タイヤ販売会社1社、またロシアにもタイヤ販売会社1社を設立している。今回、インドに現地法人を設立することで、21世紀半ばには経済大国G7の経済規模を抜くとも予測されるBRICsへの対応がより強化されることになる。

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